神奈川県 令和3年度(午前)問30

令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB)

 

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問30

 脳や神経系の働きに関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

  1. 脳の毛細血管が中枢神経の間質液環境を血液内の組成変動から保護するように働く機能を血液脳関門という。
  2. 脊髄には、心拍数を調節する心臓中枢、呼吸を調節する呼吸中枢がある。
  3. 交換神経の節後線維の末端から放出される神経伝達物質は、汗腺を支配する交換神経を除き、アセチルコリンである。
  4. 交感神経系の活動が活発になると、肝臓でのグリコーゲンの分解(ブドウ糖の放出)が促進される。

 

 

正解:〇××〇

 


  1. 小児では、血液脳関門が未発達であるため、循環血液中に移行した医薬品の成分が脳の組織に達しやすい。
  2. ×
    脳は脊髄と延髄でつながっている。
    延髄には、心拍数を調節する心臓中枢、呼吸を調節する呼吸中枢等がある。
  3. ×
    交感神経の節後線維の末端から放出される神経伝達物質ノルアドレナリンであり、副交感神経の節後線維の末端から放出される神経伝達物質アセチルコリンである。


神奈川県 令和3年度(午前)問29

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問29

 骨格系及び筋組織に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

  1. 骨組織を構成する無機質(炭酸カルシウムやリン酸カルシウム等)は骨の強靭さを保つ役割をもち、有機質(タンパク質及び多糖体)は骨に硬さを与える役割をもつ。
  2. 筋組織は筋細胞と結合組織からできているのに対して、腱は結合組織のみでできている。
  3. 不随意筋である平滑筋と心筋には、筋線維に骨格筋のような横縞模様がない。

 

 

正解:×〇×

 

  1. ×
    骨組織を構成する無機質は、炭酸カルシウムやリン酸カルシウム等の石灰質からなるが、それらのカルシウムが骨から溶け出し、ほぼ同量のカルシウムが骨に沈着する。吸収と形成のバランスがとられることにより、一定の骨密度が保たれる。無機質は骨に硬さを与え、有機(タンパク質及び多糖類)は骨の強靭さを保つ。

  2. 腱は結合組織のみででてきているため、伸縮性はあまりない。
  3. ×
    心筋は、不随意筋であるが筋線維には骨格筋のような横縞模様があり、強い収縮力と持久力を兼ね備えている。

    筋組織は神経からの指令によって収縮するが、随意筋は体性神経系(運動神経)で支配されるのに対して、不随意筋は自律神経系に支配されている。

神奈川県 令和3年度(午前)問28

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問28

 外皮系に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

  1. メラニン色素は、皮下組織にあるメラニン産生細胞(メラノサイト)で産生され、太陽光に含まれる紫外線から皮膚組織を防護する役割がある。
  2. 毛球の下端のへこんでいる部分を毛乳頭といい、毛乳頭には毛細血管が入り込んで、取り巻く毛母細胞に栄養分を運んでいる。
  3. 立毛筋は、気温や感情の変化などの刺激により収縮し、毛穴が隆起する立毛反射(いわゆる「鳥肌」)が生じる。
  4. 汗腺には、アポクリン腺とエクリン腺の2種類があり、アポクリン腺は手のひらなど毛根がないところも含め全身に分布する。

 

 

正解:×〇〇×

 

  1. ×
    皮膚は、表皮、真皮、皮下組織の3層構造からなる。
    メラニン色素は、表皮の最下層にあるメラニン産生細胞(メラノサイト)で産生され、太陽光に含まれる紫外線から皮膚組織を防護する役割がある。
    メラニン色素の防護能力を超える紫外線に曝されると、皮膚組織が損傷を受け、炎症を生じて発熱や水疱、痛み等の症状が起きる。また、メラノサイトが活性化されてメラニン色素の過剰な産生が起こり、シミやそばかすとして沈着する。

  2. 皮膚の付属器として毛がある。毛根の最も深い部分を毛球という。

  3. 毛根を鞘状に包んでいる毛包には、立毛筋と皮脂腺がつながっている。
  4. ×
    汗腺には、腋窩(えきか・わきのしたのこと)などの毛根部に分布するアポクリン腺(体臭腺)と、手のひらなど毛根がないところも含め全身に分布するエクリン腺の二種類がある。

神奈川県 令和3年度(午前)問27

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問27

 鼻及び耳に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

  1. 鼻中隔の前部は、毛細血管が豊富に分布していることに加えて粘膜が薄いため、傷つきやすく鼻出血を起こしやすい。
  2. 鼻腔に隣接した目と目の間、額部分、鼻腔の奥に空洞があり、それらを総称して副鼻腔という。
  3. 中耳は、外耳と内耳をつなぐ部分で、鼓膜、鼓室、耳小骨、耳管からなる。
  4. 内耳は、平衡器官である蝸牛と、聴覚器官である前庭の2つの部分からなり、いずれも内部はリンパ液で満たされている。

 

 

正解:〇〇〇×

 


  1. 鼻腔は、薄い板状の軟骨と骨でできた鼻中隔によって左右に仕切られている。鼻腔の粘膜に炎症を起こして腫れた状態を鼻炎といい、鼻汁過多や鼻閉(鼻づまり)などの症状を生じる。


  2. 副鼻腔:骨の強さや形を保ちつつ重量を軽くするための空洞


  3. 外耳道を伝わってきた音は、鼓膜を振動させる。鼓室の内部では、互いに連結した微細な3つの耳小骨が鼓膜の振動を増幅して、内耳へ伝導する。

  4. ×
    内耳は聴覚器官である蝸牛と、平衡器官である前庭の2つの部分からなる。蝸牛は渦巻形をした器官で、内部はリンパ液で満たされ、中耳の耳小骨から伝わる振動がリンパ液を震わせ、その振動が聴細胞の小突起(感覚毛)を揺らして、聴神経が刺激される。

神奈川県 令和3年度(午前)問26

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問26

 目に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

  1. 水晶体は、その周りを囲んでいる毛様体の収縮・弛緩によって、近くの物を見るときには扁平になり、遠くの物を見るときには丸く厚みが増す。
  2. 眼瞼(がんけん)は、むくみ(浮腫)等、全身的な体調不良(薬の副作用を含む)の症状が現れやすい部位である。
  3. 結膜の充血では白目の部分だけでなく眼瞼の裏側も赤くなるが、強膜が充血したときは眼瞼の裏側は赤くならない。
  4. 涙腺は上眼瞼の裏側にある分泌腺で、リンパ液から涙液を産生する。

 

 

正解:×〇〇×

 

  1. ×
    水晶体は、その周りを囲んでいる毛様体の収縮・弛緩によって、近くの物を見るときには丸く厚みが増し、遠くの物を見るときに扁平になる。


  2. 眼瞼は、素早くまばたき運動ができるよう、皮下組織が少なく薄くできているため、内出血や裂傷(れっしょう)を生じやすい。
    また、むくみ(浮腫)等、全身的な体調不良(薬の副作用を含む)の症状が現れやすい部位である。


  3. 目の充血は血管が拡張して赤く見える状態であるが、結膜の充血では白目の部分だけでなく眼瞼の裏側も赤くなる。
    強膜が充血したときは、眼瞼の裏側は赤くならず、強膜自体が乳白色であるため、白目の部分がピンク味を帯びる。

  4. ×
    涙液を分泌する涙腺と、涙液を鼻腔(びくう)に導出する涙道からなる。涙道は上眼瞼の裏側にある分泌腺で、血漿から涙液を産生する。

神奈川県 令和3年度(午前)問25

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問25

 泌尿器系に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

  1. 尿細管では、原尿中のブドウ糖アミノ酸等の栄養分及び血液の維持に必要な水分や電解質が再吸収される。
  2. 副腎皮質では、自律神経系に作用するアドレナリンとノルアドレナリンが産生・分泌される。
  3. ネフロンは、腎小体と尿細管とで構成される腎臓の基本的な機能単位である。
  4. 男性は、加齢とともに前立腺が肥大し、尿道を圧迫して排尿困難等を生じることがある。

 

 

正解:〇×〇〇

 

 


  1. 腎小体では、肝臓でアミノ酸が分解されて生成する尿素など、血液中の老廃物が濾過され、原尿として尿細管へ入る。そのほか、血球やタンパク質以外の血漿成分も、腎小体で濾過される。尿細管では、原尿中のブドウ糖アミノ酸等の栄養分及び血液の維持に必要な水分や電解質が再吸収される。その結果、老廃物が濃縮され、余分な水分、電解質とともに最終的に尿となる。

  2. ×
    副腎髄質では、自律神経系に作用するアドレナリン(エピネフリン)とノルアドレナリン(ノルエピネフリン)が産生・分泌される。
    副腎皮質では、副腎皮質ホルモン(アルドステロンなど)が産生・分泌される。





  3. 男性は、膀胱の真下に尿道を取り囲むように前立腺がある。加齢とともに前立腺が肥大し、尿道を圧迫して排尿困難等を生じることがある。

神奈川県 令和3年度(午前)問24

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問24

 循環器系に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

  1. 心臓の内部は上部左右の心房、下部左右の心室の4つの空洞に分かれており、心室で血液を集めて心房に送り、心房から血液を拍出する。
  2. 静脈にかかる圧力は比較的高いため、血管壁は動脈よりも厚い。
  3. 単球は、血管壁を通り抜けて組織の中に入り込むことができ、組織の中ではマクロファージ(貪食細胞)と呼ばれる。
  4. リンパ節の内部にはリンパ球やマクロファージ(貪食細胞)が密集していて、リンパ液で運ばれてきた細菌やウイルス等は、ここで免疫反応によって排除される。

 

 

正解:××〇〇

 

 

  1. ×
    心臓の内部は上部左右の心房、下部左右の心室の4つの空洞に分かれている。心房で血液を集めて心室に送り、心室から血液を拍出する。このような心臓の働きを拍動という。

  2. ×
    静脈にかかる圧力は比較的低いため、血管壁は動脈よりも薄い。四肢を通る


  3. 単球は、白血球の約5%と少ないが最も大きく、強い食作用を持つ。
    ?)食作用:別名・貪食。他の粒子とか不要なものを取り込む(消化・分解)


  4. リンパ節と呼ばれる結節は首筋、脇の下、もものつけ根に多く集まっている。