神奈川県 令和3年度(午前)問28
訂正や補足等ございましたら、コメント頂けると嬉しいです!
問28
外皮系に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
- メラニン色素は、皮下組織にあるメラニン産生細胞(メラノサイト)で産生され、太陽光に含まれる紫外線から皮膚組織を防護する役割がある。
- 毛球の下端のへこんでいる部分を毛乳頭といい、毛乳頭には毛細血管が入り込んで、取り巻く毛母細胞に栄養分を運んでいる。
- 立毛筋は、気温や感情の変化などの刺激により収縮し、毛穴が隆起する立毛反射(いわゆる「鳥肌」)が生じる。
- 汗腺には、アポクリン腺とエクリン腺の2種類があり、アポクリン腺は手のひらなど毛根がないところも含め全身に分布する。
正解:×〇〇×
- ×
皮膚は、表皮、真皮、皮下組織の3層構造からなる。
メラニン色素は、表皮の最下層にあるメラニン産生細胞(メラノサイト)で産生され、太陽光に含まれる紫外線から皮膚組織を防護する役割がある。
メラニン色素の防護能力を超える紫外線に曝されると、皮膚組織が損傷を受け、炎症を生じて発熱や水疱、痛み等の症状が起きる。また、メラノサイトが活性化されてメラニン色素の過剰な産生が起こり、シミやそばかすとして沈着する。 - 〇
皮膚の付属器として毛がある。毛根の最も深い部分を毛球という。 - 〇
毛根を鞘状に包んでいる毛包には、立毛筋と皮脂腺がつながっている。 - ×
汗腺には、腋窩(えきか・わきのしたのこと)などの毛根部に分布するアポクリン腺(体臭腺)と、手のひらなど毛根がないところも含め全身に分布するエクリン腺の二種類がある。