神奈川県令和3年(午前)問34

令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB)

 

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問34

 医薬品の剤型及び適切な使用方法に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

  1. ゼラチンに対してアレルギーを持つ人がいるため、カプセル剤のカプセルの原材料としてゼラチンが使用されることはない。
  2. 軟膏剤とクリーム剤は、有効成分が適用部位を水から遮断したい場合にはクリーム剤を用い、患部を水で洗い流したい場合には軟膏剤を用いることが多い。
  3. 貼付剤は、皮膚に貼り付けて用いる剤形であり、薬効の持続が期待できる反面、適用部位にかぶれなどを起こす場合もある。
  4. 外用液剤は、軟膏剤やクリーム剤に比べて、患部が乾きやすいという特徴がある。

 

 

正解:××〇〇

 

  1. ×
    カプセルの原材料として広く用いられているゼラチンはブタなどのたんぱく質を主成分としているため、ゼラチンに対してアレルギーを持つ人は使用を避けるなどの注意が必要である。
    また、水なしで服用するとゼラチンが喉や食道に貼りつくことがあるため、必ず適切な量の水(又はぬるま湯とともに服用する)
  2. ×
    一般的には、適用する部位の状態に応じて、軟膏剤は、油性の基剤で皮膚への刺激が弱く、適用部位を水から遮断したい場合等に用い、患部が乾燥していてもじゅくじゅくと湿潤していても使用できる。また、クリーム剤は、油性基材に水分を加えたもので、患部を水で洗い流したい場合等に用いられるが、皮膚への刺激が強いため傷等への使用は避ける必要がある。

  3. 貼付剤は皮膚に貼り付けて用いる剤形であり、テープ剤及びパップ剤がある。適用部位に有効成分が一定時間留まるため、薬効の持続が期待できる反面、適用部位にかぶれなどを起こす場合もある。

  4. 外用液剤とは、外用の液状製剤である。軟膏剤やクリーム剤に比べて、患部が乾きやすいという特徴がある。また、適用部位に直接的な刺激感等を与える場合がある。