神奈川県 令和3年度(午前)問29

令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB)

 

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問29

 骨格系及び筋組織に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

  1. 骨組織を構成する無機質(炭酸カルシウムやリン酸カルシウム等)は骨の強靭さを保つ役割をもち、有機質(タンパク質及び多糖体)は骨に硬さを与える役割をもつ。
  2. 筋組織は筋細胞と結合組織からできているのに対して、腱は結合組織のみでできている。
  3. 不随意筋である平滑筋と心筋には、筋線維に骨格筋のような横縞模様がない。

 

 

正解:×〇×

 

  1. ×
    骨組織を構成する無機質は、炭酸カルシウムやリン酸カルシウム等の石灰質からなるが、それらのカルシウムが骨から溶け出し、ほぼ同量のカルシウムが骨に沈着する。吸収と形成のバランスがとられることにより、一定の骨密度が保たれる。無機質は骨に硬さを与え、有機(タンパク質及び多糖類)は骨の強靭さを保つ。

  2. 腱は結合組織のみででてきているため、伸縮性はあまりない。
  3. ×
    心筋は、不随意筋であるが筋線維には骨格筋のような横縞模様があり、強い収縮力と持久力を兼ね備えている。

    筋組織は神経からの指令によって収縮するが、随意筋は体性神経系(運動神経)で支配されるのに対して、不随意筋は自律神経系に支配されている。