神奈川県 令和3年度(午前)問19
間違えた問題の自作解説です。
不安な箇所は文字が少し小さくなっています。
訂正や補足等ございましたら、コメント頂けると嬉しいです!
問19
HIV訴訟に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
※番号で覚えないようにするため、選択肢は省略しています。
- HIV訴訟は、血友病患者が、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が混入した原料血漿から製造された免疫グロブリン製剤の投与を受けたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。
- HIV訴訟を契機として、医薬品の副作用による健康被害の迅速な救済を図るため、医薬品副作用被害救済制度が創設された。
- HIV訴訟の和解を踏まえ、国は、HIV感染者に対する恒久対策として、エイズ治療研究開発センター及び拠点病院の整備や治療薬の早期提供等の様々な取り組みを推進してきている。
- HIV訴訟を契機に、血液製剤の安全確保対策として検査や献血時の問診の充実が図られた。
正解:××〇〇
- ×
HIV訴訟は、血友病患者が、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が混入した原料血漿から製造された血液凝固因子製剤の投与を受けたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。 - ×
スモン訴訟を契機として、1979年に医薬品副作用被害救済制度が創設された
(サリドマイド1963、キノホルム1971の二回にわたる医薬品副作用被害に関する訴訟・和解による改善を約束したにも関わらず起こった薬害エイズ事件1989) - 〇
HIV感染者に対する恒久対策のほか、医薬品の副作用等による健康被害の再発防止に向けた取り組みも進められた。
・緊急に必要とされる医薬品を迅速に供給するための「緊急輸入」制度の創設等 - 〇
同時に、薬事行政組織の再編、情報公開の推進、健康危機管理体制の確立等がなされた。