神奈川県 令和3年度(午前)問2

令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB)

 

間違えた問題の自作解説です。

不安な箇所は文字が少し小さくなっています。
訂正や補足等ございましたら、コメント頂けると嬉しいです!

問2

 医薬品のリスク評価に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 ※番号で覚えないようにするため、選択肢は省略しています。

  1. 少量の医薬品の投与では、発がん作用、胎児毒性や組織・臓器の機能不全を生じる場合はないとされている。
  2. ヒトを対象とした臨床試験における効果と安全性の評価基準には、国際的にGood Clinical Practice(GCP)が制定されている。
  3. 「無作用量」とは、薬物の効果が発現し、有害反応が発現しない最大の投与量のことである。
  4. 医薬品に対しては、製造販売後の調査及び試験の実施基準としてGood Vigilance Practice(GVP)が制定されている。

 


正解:(×〇××)

 

 

  1. ×
    少量の医薬品の投与でも発がん作用、胎児毒性や組織・臓器の機能不全を生じる場合もある。
    だから医薬品の安全性に関する非臨床試験の基準(GCP)が定められていたり、医薬品毒性試験法ガイドラインに沿って、毒性試験が厳格に実施されている。


  2. GLP(Good Laboratory Practice)
     動物を対象⇒GLP Laboratory⇒ラボ・研究所・非臨床⇒動物
    GCP(Good Clinical Practice)
     ヒトを対象⇒GCP Clinical⇒クリニック・臨床⇒ヒト
    医薬品については、食品などよりもはるかに厳しい安全性基準が要求されている。

  3. ×
    無作用量は効果の発現が検出されない投与量なので、その時点で×。
    薬物の効果が発現し、有害反応が発現しない最大の投与量は、『治療量上限』のことだと思う。
    これ以上は効果よりも有害反応が強く発現する『中毒量』であり、『最小致死量』を経て『致死量』に至る。

  4. ×
    Good Post-marketing Study Practice(GPSP)
    製造販売後の調査及び試験の実施の基準
    たまに問題が起きていなくても「表記している含有量と実際が違ったので自主回収します」という商品があるけれど、それは製造販売後も試験をしているから発覚したことで、こういう試験のことをGPSPっていうのかな?

    Good Vigilance Practice(GVP)
    製造販売後安全管理の基準
    第1類医薬品ロキソニンガスター等)が薬剤師から販売するなど、適切に服用していただくためのルールを決める際の基準?